Tutian日記

社員20名のベンチャーに新卒入社し、27歳で管理職になるも、29歳で創業130年老舗メーカーに一兵卒として転職してみて気づいたことを書きます。 ①人材業界②人事③就活④大企業vs中小企業といったネタで書こうと思います。ゆるいプライベートの話題も書きます。

今更、2015年を振り返る

ご無沙汰しております。

どうも、2015年は、土日もイベントもの(要は外出)が多く、また仕事で環境の変化が多かったこともあり「家にいる時までPC触りたくない」と、ブログを放置してしまいました。もはやなべはるさんとPV数を競うという次元ではなくなってきました。

今後は「定期的に書かなきゃ」「みんなに共感されることを書かなきゃ」といった邪念を捨てて、自分のペースで、徒然とリハビリのように書いていくことにします。

 

さて、今更ですが2015年を振り返りることにしました。なぜ振り返りたいからというと「自分自身よく覚えてないのでちゃんと記録しておきたい」からです。

30を超え、時間がたつのが本当に早いです。つい最近まで「今年も年末だね~」とか言っていたらもう年が明けてしまいました。完全に忘れてしまう前に、2015年がどういう年だったのか、振り返ってみたいと思ったのです。

余談ですが、毎年「1年の総括をしてくれるfacebookアプリ」を使っていたような気がしますが、そもそも「あのアプリはスパム」というのと、2015年は「facebookをまめにアップする気力もなかった」ため、自分で写真を見ながら記憶を思い起こします。 

【1月】圓山大飯店(台北)で台湾の親戚と会食

 なんといっても去年は結婚関係のイベントが多かった。数百人規模のものはなかったのでまだ楽なほうだが。夫婦互いの親戚が離れており、結婚お披露目の食事会を三回(台北、広島、東京)、そしてまじめな結婚式を1回(東京)。小規模とはいえ、1回1回調整することが結構あるのだよ、これが。平日の仕事に加え、エクストラで1年に4回プロジェクトを抱えている(もちろん一人でやったわけではないですが)ような、ある意味激動の一年だった。

◇正面入り口付近にてf:id:tutianbu:20160111122836j:plain
◇愛する義理の従兄弟と(この写真が私の携帯の待ち受け画像です)

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【2月】ミャンマー出張

去年、ミャンマーには3回も足を運ぶことになった。理工系大学への奨学金や教材提供のため、大学や関係省庁に訪問するというものだった。大学時代はもちろん、今の会社に転職する時ですら、仕事でミャンマーに行くとは思ってもみなかった。中国語を勉強していたので「中国語に関係する仕事をしないとダメ」と感じていた大学時代の僕に「お前は将来仕事でミャンマーに行くんだ」といっても信じなかっただろう。

これまでの人生で全くミャンマーとの接点がなかったが、みなさん礼儀正しく勤勉で、日本と相性がよさそう。物価も安く、ホテルや飲食店はそこそこきれいなので、駐在しろと言われても結構行けそうな気がしている。(今のところフラグはたっていません)

◇理工系国内トップ校 ミャンマー工科大学f:id:tutianbu:20160111132323j:plain
◇国内最大の寺院 シュエダゴン・パゴダf:id:tutianbu:20160111123908j:plain

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【3月・4月】全国行脚

そういえば、去年は採用の仕事をしていた。そう思うくらい、いろんなことがあった1年だった。3月はほぼ毎日、大学の合同説明会で全国行脚しており、あまり机にいなかった気がする。

4月になると回数は減ったが、ちょくちょく出張していた。ずいぶん会社のお金でいろんなところに行かせていただいたものだ。おかげで、だいぶingressが進んだ。かつ広大なキャンパスを歩くことが多く、体重も入社時点より5キロ減った。(のちにリバウンドすることになる)

<行った都道府県>
北海道、秋田県山形県宮城県群馬県、神奈川県、東京都、千葉県、静岡県、京都府大阪府滋賀県山口県、福岡県、大分県

秋田空港なまはげf:id:tutianbu:20160111133149j:plain
◇マッサンファンなので、ニッカウヰスキー工場はもちろん行った(札幌から1時間程度)f:id:tutianbu:20160111133251j:plain

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【5月】広島の親戚と会食

結婚イベントその2。

◇ギターが登場し、もはや何の会かわからないf:id:tutianbu:20160111133609j:plain
◇ついでに竹鶴酒造へ(酒は大人気で売り切れ)f:id:tutianbu:20160111134623j:plain

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【6月】新卒採用 佳境へ

このころから「最終面接合格した学生に、入社するのかしないのか決めてもらう」というやり取りが増えるようになる。平気でウソをつかれ、裏切られる経験が続き、人間不信に陥る(ウソ)。今年は特に学生側がいつ就職活動をやめていいか見えていない人が多く、相手のペースに合わせて決意を促すことがキモではなかったかと思う。仕事の写真はあまり残ってなかったので、プライベートの写真。

スターウォーズ展。それにしてもこれが半年以上前の出来事であることに驚き。f:id:tutianbu:20160111135041j:plain
カープ観戦も結構行きました。今年もぜひ行きたいところ。f:id:tutianbu:20160111135127j:plain

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【7月】結婚式、異動決まるなど

このころ、採用の仕事から異動になることが正式に決まった気がする。社内の人間関係もできつつあり、採用課題もより具体的に見えてきていたので、2回目もまわしてみたい気持ちもあった。が、間接的に関わった前職の経験を含めると採用は6年もやったことになる。キャリアのことを考えても、もう十分やっただろう。

IBM見学。フリーアドレス、社員全員携帯1台、チャットで連絡、会議室ガラス張り、ペーパレスワーク、サテライトオフィスなど、目から鱗。あと社内に保育園。f:id:tutianbu:20160111135820j:plain
◇正式な結婚式。さすがに写真撮られるの慣れてきた。f:id:tutianbu:20160111140625j:plain

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【8月】中国語カラオケ大会

詳しくはこちら

参加メンバーとは帰国後も交流が続いており、うれしい限り。脳みそが硬直しないためには、利害関係のない若い人との接点は本当に大事だと痛感する。

◇東京予選f:id:tutianbu:20160111135837j:plain
◇上海決勝大会終了後 空港にてf:id:tutianbu:20160111141130j:plain

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【9月】再び、三度ミャンマー

現地大学の支援を形にするために、2回ほどミャンマーに飛んだ。大学を統括する科学技術大臣にもお会いすることができた。こんなどうしようもないネクラの一兵卒サラリーマンが仕事で会社の肩書を使っているとはいえ、一国の大臣にお会いできるというのはやはり少しうれしい。11月総選挙に入ると、混乱が予想されるため、何とか選挙の前に、契約書類が結べるようにお互いスピーディに事を運びましょうと言うことになった。

しかし、後から後からいろんな関係組織、団体から横やりが入りで、契約書サインは総選挙に間に合わなかった。選挙後政権も交代し、大学支援の話も一時頓挫してしまった。そして年末になんと「大臣急死」のニュースが…(詳細は不明)。お会いしたときはお元気そうだったので、さぞご無念であっただろう。

一度お会いしただけとはいえ、仕事でご一緒した方が急きょ亡くなるというのは初めて。新体制との交渉はまだ再開していないが、必ず実現までもっていきたい。

◇科学技術大臣(当時)とf:id:tutianbu:20160111141549j:plain
◇これがミャンマーチャットの札束だ!(日本円にして数万円程度)f:id:tutianbu:20160111141521j:plain

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【10月】本格的に異動

採用の仕事も落ち着いたため、本格的に異動。人事・労務の仕事をすることに。最初の印象は、これまでやってきた仕事と最も対局にあるような仕事であると思った。攻めよりは守り、柔軟な発想力よりは規律順守力、自由よりは管理統制、外向きよりは内向き、何でもやってみようよりは歴史尊重・前年踏襲である。

これまで経験したことないくらいペーパーワークも多く、ペーパレスが常識だと思っていた僕にはカルチャーショックだった。こんなに一日何十回もハンコをついたのは人生で初めてだった。採用と比べても、ミッションや成果を定量的に図ることがさらに難しく、逆に言うと仕事を全くしていなくても定量的に証明しにくい(一日中PCの前でカタカタやっていれば、仕事しているようには見える)なんとも難しい仕事である。

◇職場の皆さんと善光寺参りf:id:tutianbu:20160111144012j:plain
◇結婚パーティーも行いましたf:id:tutianbu:20160111144243j:plain

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【11月】ボストン・キャリアフォーラム

2015年仕事のハイライト。採用からは足を洗ったはずなのだが、諸事情で採用メンバーが足りなくなり、ボストン出張に呼んでいただいた。アメリカは留学していたとき以来、約10年ぶりだ。

ボストンで会った学生たちは「自分の大学生活を、自分で考えて能動的に作ってきた」ことと「それを自信をもって相手に伝える」ことができる人が多かった。それこそ「日本国内の就活だったら、(ほかの会社に採られてしまって)ウチの会社は受けてもらえないかもしれない」という学生がたくさんいた。

ウチの会社は、本当はそうではないのだが「事業が安定しており、上の言うことや決められたことを従順にこなすタイプの人だけが採用される」と学生に思われることが多いのだ。しかし「自分で考える」「前例がなくても自信をもって物事を進める」ことは本当に大事だ。従順でも「指示待ち」「事なかれ主義」「問題先送り」な人ばかりでは、とっくにウチの会社はつぶれていたと思う。

結果は、目標より多くの学生が入社してくれることになった。ウチのような消費者知名度がない会社でも、やり方によっては並み居る外資系&日系の有名企業がひしめくキャリアフォーラム会場で戦うことができることが分かり、自信になった。

◇ボストン・キャリアフォーラム会場の様子f:id:tutianbu:20160111144911j:plain
ボストン・セルティックス試合会場の様子f:id:tutianbu:20160111145647j:plain

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【12月】プレゼン大会

人事総務系の部門のアラサー社員による、プレゼン大会が行われた。テーマは、人事総務系に関することであれば何でも提案してよいというもの。プレゼンの審査委員は、人事部長を始めとする管理職が務めた。審査結果(得点)で順位付けをする、しかも順位を発表するというウチにしては大胆な取り組みであった。元営業の端くれ、順位がつくものは負けるわけにはいかない。営業のプレゼンコンペの時のようなアドレナリン全開でプレゼンを行った。

結果は1位。なんでも1位というのはうれしいものだ。

ここで順位以上にうれしかったのが、保守的だと思っていた管理職層に意外と自分の提案の内容がウケたことである。テーマは「人事総務部門の組織風土改革」であった。中途で入社した勤続1年そこらの30歳がこういうテーマで発表すると「生意気だ」と袋叩きに合うか、徹底的に無視のどちらかだと思ったが、意外や意外「面白いのでもっと具体的に進めてみたい」という声が複数上がった。自分の志向と組織のタイプがミスマッチ(良い影響をもたらすミスマッチではなく、悪い影響をもたらすミスマッチ)ではないかと感じ始めていた頃だったので、もうちょっと頑張ってみようと大きな自信になった。ぜひ発表だけで終わりにせず具体化に向けて進めていきたい。

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2016年もよろしくお願いします。

親戚も増え、異動もあり、海外にもたくさん行き、変化に富んだ1年だった。

結婚イベント系の運営に協力いただいた方、参加してくださった方。外部環境が不透明な中採用の仕事で一緒に戦ってくれた社内外の方々。異動後、こんな性格の私でも溶け込めるように配慮してくださった方々。海外に行くチャンスを与えてくださった方々。皆さんに感謝です!