対応を誤れば「インバウンド」は「アンチ製造機」に
「今は元気や愛想がいいだけで難しいことは考えられない営業ばかり」?
いきなりだが「人材業界の営業パーソン向け」のブログをずっと書いてみたいと思っていた。
私は、かつて人事に営業する側にいたが、今は人事として営業を受ける側なわけだが、今までに結構びっくりする経験を何度かしている。前職時代「絶対してはいけない」と新入社員時代に指導されていたようなことを平気でされたりした。
話をしていて「もっとこうすれば売れる(お金を出す)のに」「そういう言い方じゃ売れない(組織は動かない)よ」と、もどかしい思いをすることがよくある。
僕はかつて前職にいたとき「人材業界には、昔は経営者と丁々発止のやり取りができ、高度な提案ができた営業もいたが、今は元気や愛想がいいだけで難しいことは考えられない営業ばかりだ」という話を、大手人材会社(別に隠す必要もないので言うと、リクルート)の複数のOB同士が話しているのをよく聞いていた。それを聞いて、悔しかった。なめられてなるものかと必死に仕事したものだ。「最近の人材営業は難しい提案はできない」という固定観念を覆したかった。
結果、28歳の時には、企業の社長・役員・人事部長クラスの人との仕事が、全体のうち大きな比重を占めるようになっていた。人事の「じ」の字も、ビジネスの「ビ」の字も大学で勉強していない僕が「採用」という非常に限定された領域ではあるが、上場企業や200年以上続く連結10,000人規模の老舗企業から「採用の予算全部預けるから、具体的なプランは考えてほしい」と言ってもらえたケースも、片手では余る数ほどあった。「若いから経験不足」とか「中小企業は大手よりもリソースがないから、社員のレベルも低いから」とかは関係ない。やろうと思えばできるのであり、やろうとしないものには一生できない。
なので、今の人材業界にいる、特に私よりも若い人には、業界全体のプレゼンス向上のためにも、頑張ってほしいと本当に思っている。(私よりもはるかに優れた人もいることも承知しているが…)私なんぞの経験でもちょっとでも役に立つのであればお伝えしたいと思った次第である。
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対応を誤れば「インバウンド」は「アンチ製造機」に
今回は、インバウンド(わざわざお客様から引き合いがある)も、ずさんな対応をするとただの「アンチ(自社に反感を持つ人)」を増やすだけで、見込み客をわざわざ減らしていることになってしまう、という話。
突然「組織風土改革とダイバーシティ推進」のプロジェクトリーダーになった、というお話は前回のブログで書いた。
その翌日から、様々な人材サービス会社に問い合わせをしている。今日はその中でも、ちょっと目を疑ってしまった例を紹介したい。
私は、Web問い合わせフォームで問い合わせ、「備考」の欄に以下のようなことを書いた。
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生産性向上を目的とした組織風土改革・ダイバーシティ推進のために、一丸となって取り組んでくださる協力会社様を探しています。
当社は創業○○年の典型的日本型製造業ですが、海外拠点数約○○、海外売上比率○○%超とビジネスがグローバル化しているのに、社内の人事制度や組織風土、特に管理部門のマインドがいまだに日本国内だけでビジネスしている時と全く変わっておらず、人事・総務部門として改革に取り組んでいます。
20○○年中期経営計画策定に伴い、人事部門の行動計画を策定しました。行動計画には4つのテーマがあり、それぞれ「1.職務に応じた処遇制度、2.人財の最適配置、3.(1.2.を推進するための)組織風土改革、ダイバーシティ推進、4.人事・総務オペレーションの効率化」です。
上記4つのテーマに関しては、人事部門の課の枠組みを超え、横断的なプロジェクトチームを組んで進めていく予定です。私は30歳のいわゆるヒラですが、上記3.のリーダーになりました。(ちなみに他のテーマのリーダーは全員管理職です)それぞれのチームリーダーは人事部門の決裁者に直接プレゼンし行動計画を具体化、実行する機能を持ちます。
やる気はありますが、知識も経験も劣るため、パートナーを必要としています。こちらの言ったことをただやるだけでなく、かつ上から目線でコンサルティングするだけでもない、弊社の一員になったつもりで、同じ目線で改革を推進していただける、協力会社様を探しています。
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すると、2日経ってから、以下のようなメールでの連絡があった。
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>株式会社○○の△△と申します。
>いつもお世話になっております。
>この度はお問合せ頂きありがとうございます!
>
>リーダーになられたんですね!
>もし弊社にてお手伝いができる事があれば、是非と考えております。
>一度、お会いさせて頂いたうえで、弊社として何のお手伝いができるかを考えて
>いきたく存じます。
>
>下記日程のご都合は如何でしょうか。
>①1/26(火)17:00~18:00 @田町駅から徒歩7分程度の場所
>②2/3 (水)13:30~15:30(内、1時間)@田町駅から徒歩7分程度の場所
>③3/3 (木)14:00~17:30(内、1時間)@貴社
>
>ご検討下さいませ。
>今後とも宜しくお願い致します。
これを見て「正直、この会社とは(少なくともこの営業とは)仕事をしたいとは思わない」と思ってしまった…なぜだろうか?
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インバウンド対応の原則
1.レスポンスはその日のうちに
メールでも電話でもいい。また、営業担当でなくとも事務の者からでもいい。レスポンスは当日が原則。レスポンスが早いというのは、提案をもらう際にも、取引が始まってサービスを受ける際にも顧客にとっては重要な価値になる。
お客様が問合せしてきているのは自社だけだと思わないこと。問合せ内容にもよるが競合が3~10社はあってもおかしくないと思うべき。
問合せを2日も放置しているだけで「この会社、反応が悪いな」と最初からネガティブなイメージを持たれることになる。
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2.本気度確認は必須。ただし、自社の都合を押し付けない
上記の営業は「顧客に自分の会社まで来い」と言っている(「田町駅から徒歩7分の場所」というのは自分の会社らしい)。一応、こっちに来てくれるとも書いてあるが、候補日程が先すぎる。顧客は急いでいる。3か月後のアポなどありえない。
おそらく、私が決裁権者ではないので「冷やかしではないか」と、こちらの本気度を測っているのだと思う。「本気なら、向こうから出向いてくるだろう」と。問い合わせを受けたときの、相手の本気度確認は、私もやっていたので否定しない。
ただ、信頼関係がまだ築けていない相手に「お前が来い」というのは、相手の不信を招く。著名な経営者や、コンサルタントだったりすると、問い合わせた人のほうから「ぜひ、私が出向きますので、相談させてください」となるが、Webページで見る限り、自分と同じ年くらいの営業担当だ。忙しいのだとは思うが「私は忙しいのでお前から出向いてこい」というのは違和感がある。「わざわざ出向くとどんなメリットがあるのか?」と言いたくなる。
本当に忙しくて予定が取れないのであれば、比較的余裕のある、ほかの営業担当にまず行かせれば良い。スピード重視で他の者に代わりに話を聞いてきてもらい、本気度が低そうなのなら見切ればよいし、必要なら次回以降自分が行けばいい。
もしくは、どうしても相手に出向いてほしいなら「自社に来てもらうメリットを言う」のが筋だ。
「社内であれば、実際にサービスのサンプルや他の顧客のデータをお見せできますから」「ちょうどその日は社長が社におり、ぜひ○○様にごあいさつしたいと申しております」「ちょうどその日、ウチのオフィスで異業種交流会を開催する予定で、打ち合わせ後に一緒にご参加いかがですか」など、理由は何でもいい。要は「出向いたほうが(顧客視点で)得だ」と思わせればいいのである。
なお、他の方法で本気度を確認する際も、あくまで「相手のため」と伝えることが重要だ。「自社の都合で露骨に顧客を選別している」ことが相手に丸わかりではダメなのだ。
私は「訪問当日、よりお役に立てる話ができるように、事前にアンケートにお答えいただきたいのですが」だったり「採用実績のデータを、ご提供いただける分だけでかまわないので事前にいただけないでしょうか。ご訪問前にこちらでも貴社の課題を把握できますので」などと言うようにしていた。あくまで「相手にとってメリットがあるから、協力してほしい」というのが第一義である。あとは「その程度の手間を惜しむような本気度なのか」を同時に確かめればよい。
もちろん営業は、お客様の言いなりになる必要はない。しかし上記のように最初から自社(自分)の都合を押し付けてくる営業というのは、提案をするときも自社都合優先、納品トラブルがあったときなども自社都合優先、イレギュラーなお願いを顧客から受けたときも自社都合優先、となることが目に見えている。
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3.相手の意図をくみ取る
私は、今回あえて備考欄に、自分はヒラだが、トップダウンで進むプロジェクトだと言うことを匂わしている。「本気度は高いですよ」「決裁権者にもアプローチできますよ」「だから、安心して営業してくださいね」とこちらから伝えているのである。
ここまで条件がそろっていれば、私であれば、どんなに忙しくても自分から訪問するだろう。もし物理的に訪問が難しければ、最低限、即日電話で直接コンタクトをとる。細かい本気度確認はそれからだ。
「相手が何を言わんとしているのか、何をしてほしいのか」を理解できない(実際に呑むかどうかは別として)のは、営業としては致命的だ。
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対応を誤れば、せっかく自ら問い合わせしてきてくれた人が、アンチになってしまう。インバウンドの対応は大事に行きたい。自分から問い合わせしてくる人は、興味を持ってくれている分、期待も高いし、その高い期待を裏切ってしまったときはアンチになりやすいのである。
誤解を恐れずに言うと、インバウンド対応は多少丁寧に手間をかけてもいいのである。なぜなら「インバウンド商談には、アウトバウンド商談ほど事前の工数(テレアポ&飛び込みetc.)がかかっていないから」である。
ちなみに、後日談…
上記の営業には以下のような返信をした(丁寧な言い方で)。
「申し訳ないが、外出する時間がない。ウチの会社で打ち合わせをお願いしたい」
「あなたが忙しいのはわかるが、可能であれば別の方でもいいのでウチに来てほしい」
「もし、貴社に出向いたほうがいい理由があれば教えてほしい」
それ以来、レスポンスはない…
たとえ、この営業の方が将来別の会社に移ったり、起業したとしても、今後私から何かご相談することは、永遠にない。
【追記】
先日、返信が(5日後に)ありました。
腹立たしいというか、がっかりするというか…
ここまでするなら、問合せフォームなんか無くしたほうがいいんじゃないだろうか?
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誠に申し訳ございませんが、今週~再来週で貴社へ
お伺いできるコンサルタントが私以外にもいない状況でございます。
もし、田町までお越し頂けるようでしたら、お会いできますが、
貴社での打ち合わせに拘るようでしたら、お急ぎとの事ですので、
申し訳ございませんが、お会いできかねます。
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「組織風土改革」と「ダイバーシティ推進」をやることになりました。
※「組織風土改革」「ダイバーシティ推進」もしくは類似のテーマで仕事されている方、もしくはした経験のある方、ぜひ情報交換の機会をいただけないでしょうか?という趣旨のブログです。
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「今日の17:00から30分だけ時間あるか」
年明け早々、人事部門の副責任者に呼び出された。その人に呼ばれることは珍しいことではないが、どうして時間を改めてやるのだろう、その場で言えばいいのに、という違和感はあった。17:00に指定された、定員10人程度の会議室に入ると、予想よりも参加者が多い。人事部門の部長以下、キーマンの管理職が勢ぞろいしていた。私が一番若いメンバーだった。
「5年間の中期経営計画の策定に当たり、人事部門の行動計画を策定した。行動計画には4つのテーマがある。ここに集まったみなさんは、それぞれが組織横断的なプロジェクトのリーダーとなり、4つのうち一つのテーマを担当してほしい」
続いて、あまり細かいことは書けないのだが、以下の4つのテーマが発表された。
1.職務に応じた人事制度
2.人財の最適配置
3.組織風土改革、ダイバーシティ推進
4.人事オペレーションの効率化
1、2、4のテーマは、管理職の中でもライン長ではない人が、そして3に関しては30歳で管理職でもない僕が担当することになった…現在、ライン長を担う方は個別テーマのリーダーにはならず、全テーマのオブザーバーとしてチーム間の連携を補助すると言うことになった。
まずは、各テーマのリーダーは、月内に大体のスケジュール案と、自分のプロジェクトに入れたいメンバーの希望を出すように、と言うことで、その会議は終わった。
3.のテーマはほかに比べ少し概念的すぎるため、どっから手を付けようかと悩んだ。というか「組織風土改革」「ダイバーシティ推進」って結局具体的には何も言っていない。何をすると、会社の競争力向上につながるのかもわかりにくい。優先順位の付け方も、非常に感性的な話になりやすい。
が、「あくまで1と2を推進・実現するための障害を取り除き、社員の生産性を高めるための組織風土改革、ダイバーシティ推進なのだ」と考えるようにしてからは少し気が楽になった。
来週には、スケジュールとメンバーのたたき台を提出する予定ですが、まだまだ粗々のアイディアでしかない。
この先どうなることやら…
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そこで、皆さんにお願いです。
もちろん、やる気はありますが、正直暗中模索です。
同様のテーマについて今取り組まれている方・取り組まれた経験のある方、もしくは良いコンサル会社・支援会社をご存知の方、ぜひ情報交換の機会をいただけないでしょうか?
お金がかかる提案も大歓迎です。私は30歳のいわゆるヒラですが、それぞれのプロジェクトチームリーダーは人事部門のTOP(=決裁者)に定期的に報告・提案する権利&義務があります。ですので、私には決裁権がありませんが私がTOPにプレゼンし許可が得られたものは実現するということになります。
というわけで、どんなことでも一緒にお話しする機会をいただけるという方、お気軽にコメントやメッセージをお願いします。また、人事関連のお仕事をしていらっしゃる皆さまには、こちらから相談させていただくこともあるかもしれません。引き続きよろしくお願いします。
今更、2015年を振り返る
ご無沙汰しております。
どうも、2015年は、土日もイベントもの(要は外出)が多く、また仕事で環境の変化が多かったこともあり「家にいる時までPC触りたくない」と、ブログを放置してしまいました。もはやなべはるさんとPV数を競うという次元ではなくなってきました。
今後は「定期的に書かなきゃ」「みんなに共感されることを書かなきゃ」といった邪念を捨てて、自分のペースで、徒然とリハビリのように書いていくことにします。
さて、今更ですが2015年を振り返りることにしました。なぜ振り返りたいからというと「自分自身よく覚えてないのでちゃんと記録しておきたい」からです。
30を超え、時間がたつのが本当に早いです。つい最近まで「今年も年末だね~」とか言っていたらもう年が明けてしまいました。完全に忘れてしまう前に、2015年がどういう年だったのか、振り返ってみたいと思ったのです。
余談ですが、毎年「1年の総括をしてくれるfacebookアプリ」を使っていたような気がしますが、そもそも「あのアプリはスパム」というのと、2015年は「facebookをまめにアップする気力もなかった」ため、自分で写真を見ながら記憶を思い起こします。
【1月】圓山大飯店(台北)で台湾の親戚と会食
なんといっても去年は結婚関係のイベントが多かった。数百人規模のものはなかったのでまだ楽なほうだが。夫婦互いの親戚が離れており、結婚お披露目の食事会を三回(台北、広島、東京)、そしてまじめな結婚式を1回(東京)。小規模とはいえ、1回1回調整することが結構あるのだよ、これが。平日の仕事に加え、エクストラで1年に4回プロジェクトを抱えている(もちろん一人でやったわけではないですが)ような、ある意味激動の一年だった。
◇正面入り口付近にて
◇愛する義理の従兄弟と(この写真が私の携帯の待ち受け画像です)
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【2月】ミャンマー出張
去年、ミャンマーには3回も足を運ぶことになった。理工系大学への奨学金や教材提供のため、大学や関係省庁に訪問するというものだった。大学時代はもちろん、今の会社に転職する時ですら、仕事でミャンマーに行くとは思ってもみなかった。中国語を勉強していたので「中国語に関係する仕事をしないとダメ」と感じていた大学時代の僕に「お前は将来仕事でミャンマーに行くんだ」といっても信じなかっただろう。
これまでの人生で全くミャンマーとの接点がなかったが、みなさん礼儀正しく勤勉で、日本と相性がよさそう。物価も安く、ホテルや飲食店はそこそこきれいなので、駐在しろと言われても結構行けそうな気がしている。(今のところフラグはたっていません)
◇理工系国内トップ校 ミャンマー工科大学
◇国内最大の寺院 シュエダゴン・パゴダ
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【3月・4月】全国行脚
そういえば、去年は採用の仕事をしていた。そう思うくらい、いろんなことがあった1年だった。3月はほぼ毎日、大学の合同説明会で全国行脚しており、あまり机にいなかった気がする。
4月になると回数は減ったが、ちょくちょく出張していた。ずいぶん会社のお金でいろんなところに行かせていただいたものだ。おかげで、だいぶingressが進んだ。かつ広大なキャンパスを歩くことが多く、体重も入社時点より5キロ減った。(のちにリバウンドすることになる)
<行った都道府県>
北海道、秋田県、山形県、宮城県、群馬県、神奈川県、東京都、千葉県、静岡県、京都府、大阪府、滋賀県、山口県、福岡県、大分県
◇秋田空港のなまはげ
◇マッサンファンなので、ニッカウヰスキー工場はもちろん行った(札幌から1時間程度)
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【5月】広島の親戚と会食
結婚イベントその2。
◇ギターが登場し、もはや何の会かわからない
◇ついでに竹鶴酒造へ(酒は大人気で売り切れ)
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【6月】新卒採用 佳境へ
このころから「最終面接合格した学生に、入社するのかしないのか決めてもらう」というやり取りが増えるようになる。平気でウソをつかれ、裏切られる経験が続き、人間不信に陥る(ウソ)。今年は特に学生側がいつ就職活動をやめていいか見えていない人が多く、相手のペースに合わせて決意を促すことがキモではなかったかと思う。仕事の写真はあまり残ってなかったので、プライベートの写真。
◇スターウォーズ展。それにしてもこれが半年以上前の出来事であることに驚き。
◇カープ観戦も結構行きました。今年もぜひ行きたいところ。
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【7月】結婚式、異動決まるなど
このころ、採用の仕事から異動になることが正式に決まった気がする。社内の人間関係もできつつあり、採用課題もより具体的に見えてきていたので、2回目もまわしてみたい気持ちもあった。が、間接的に関わった前職の経験を含めると採用は6年もやったことになる。キャリアのことを考えても、もう十分やっただろう。
◇IBM見学。フリーアドレス、社員全員携帯1台、チャットで連絡、会議室ガラス張り、ペーパレスワーク、サテライトオフィスなど、目から鱗。あと社内に保育園。
◇正式な結婚式。さすがに写真撮られるの慣れてきた。
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【8月】中国語カラオケ大会
詳しくはこちら。
参加メンバーとは帰国後も交流が続いており、うれしい限り。脳みそが硬直しないためには、利害関係のない若い人との接点は本当に大事だと痛感する。
◇東京予選
◇上海決勝大会終了後 空港にて
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【9月】再び、三度ミャンマー
現地大学の支援を形にするために、2回ほどミャンマーに飛んだ。大学を統括する科学技術大臣にもお会いすることができた。こんなどうしようもないネクラの一兵卒サラリーマンが仕事で会社の肩書を使っているとはいえ、一国の大臣にお会いできるというのはやはり少しうれしい。11月総選挙に入ると、混乱が予想されるため、何とか選挙の前に、契約書類が結べるようにお互いスピーディに事を運びましょうと言うことになった。
しかし、後から後からいろんな関係組織、団体から横やりが入りで、契約書サインは総選挙に間に合わなかった。選挙後政権も交代し、大学支援の話も一時頓挫してしまった。そして年末になんと「大臣急死」のニュースが…(詳細は不明)。お会いしたときはお元気そうだったので、さぞご無念であっただろう。
一度お会いしただけとはいえ、仕事でご一緒した方が急きょ亡くなるというのは初めて。新体制との交渉はまだ再開していないが、必ず実現までもっていきたい。
◇科学技術大臣(当時)と
◇これがミャンマーチャットの札束だ!(日本円にして数万円程度)
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【10月】本格的に異動
採用の仕事も落ち着いたため、本格的に異動。人事・労務の仕事をすることに。最初の印象は、これまでやってきた仕事と最も対局にあるような仕事であると思った。攻めよりは守り、柔軟な発想力よりは規律順守力、自由よりは管理統制、外向きよりは内向き、何でもやってみようよりは歴史尊重・前年踏襲である。
これまで経験したことないくらいペーパーワークも多く、ペーパレスが常識だと思っていた僕にはカルチャーショックだった。こんなに一日何十回もハンコをついたのは人生で初めてだった。採用と比べても、ミッションや成果を定量的に図ることがさらに難しく、逆に言うと仕事を全くしていなくても定量的に証明しにくい(一日中PCの前でカタカタやっていれば、仕事しているようには見える)なんとも難しい仕事である。
◇職場の皆さんと善光寺参り
◇結婚パーティーも行いました
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【11月】ボストン・キャリアフォーラム
2015年仕事のハイライト。採用からは足を洗ったはずなのだが、諸事情で採用メンバーが足りなくなり、ボストン出張に呼んでいただいた。アメリカは留学していたとき以来、約10年ぶりだ。
ボストンで会った学生たちは「自分の大学生活を、自分で考えて能動的に作ってきた」ことと「それを自信をもって相手に伝える」ことができる人が多かった。それこそ「日本国内の就活だったら、(ほかの会社に採られてしまって)ウチの会社は受けてもらえないかもしれない」という学生がたくさんいた。
ウチの会社は、本当はそうではないのだが「事業が安定しており、上の言うことや決められたことを従順にこなすタイプの人だけが採用される」と学生に思われることが多いのだ。しかし「自分で考える」「前例がなくても自信をもって物事を進める」ことは本当に大事だ。従順でも「指示待ち」「事なかれ主義」「問題先送り」な人ばかりでは、とっくにウチの会社はつぶれていたと思う。
結果は、目標より多くの学生が入社してくれることになった。ウチのような消費者知名度がない会社でも、やり方によっては並み居る外資系&日系の有名企業がひしめくキャリアフォーラム会場で戦うことができることが分かり、自信になった。
◇ボストン・キャリアフォーラム会場の様子
◇ボストン・セルティックス試合会場の様子
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【12月】プレゼン大会
人事総務系の部門のアラサー社員による、プレゼン大会が行われた。テーマは、人事総務系に関することであれば何でも提案してよいというもの。プレゼンの審査委員は、人事部長を始めとする管理職が務めた。審査結果(得点)で順位付けをする、しかも順位を発表するというウチにしては大胆な取り組みであった。元営業の端くれ、順位がつくものは負けるわけにはいかない。営業のプレゼンコンペの時のようなアドレナリン全開でプレゼンを行った。
結果は1位。なんでも1位というのはうれしいものだ。
ここで順位以上にうれしかったのが、保守的だと思っていた管理職層に意外と自分の提案の内容がウケたことである。テーマは「人事総務部門の組織風土改革」であった。中途で入社した勤続1年そこらの30歳がこういうテーマで発表すると「生意気だ」と袋叩きに合うか、徹底的に無視のどちらかだと思ったが、意外や意外「面白いのでもっと具体的に進めてみたい」という声が複数上がった。自分の志向と組織のタイプがミスマッチ(良い影響をもたらすミスマッチではなく、悪い影響をもたらすミスマッチ)ではないかと感じ始めていた頃だったので、もうちょっと頑張ってみようと大きな自信になった。ぜひ発表だけで終わりにせず具体化に向けて進めていきたい。
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2016年もよろしくお願いします。
親戚も増え、異動もあり、海外にもたくさん行き、変化に富んだ1年だった。
結婚イベント系の運営に協力いただいた方、参加してくださった方。外部環境が不透明な中採用の仕事で一緒に戦ってくれた社内外の方々。異動後、こんな性格の私でも溶け込めるように配慮してくださった方々。海外に行くチャンスを与えてくださった方々。皆さんに感謝です!
「自分たちがやるしかない」環境になれば、人は当事者意識も主体性も自然に出る。
すっかり前回から間が空いてしまった。
なべはるさん、おごりますので今月どこかでご飯行きましょう。
※しばらく、タイトルと関係ない話題が続きます。
先日「第7回全日本青少年中国語カラオケ大会」に参加してきた。
今回で6回目の参加。桜美林大学孔子学院の皆様には本当に感謝感謝です。
結果は三等賞。
さて、この競技(?)は「35歳以下」という明確な年齢制限があるため、30を超えた私にとっては「そろそろ進退を考える」時期なのかもしれない。
でも、結論から言うと「次回も出たい」です。
「若者のチャンスを奪うな」と言われそうですが、毎回ちゃんと予選を経て参加しているわけで。コネとかで特別枠で参加しているわけではないわけで。
若者はチャンスがほしければ、自力でおっさんを淘汰してください(笑)
嗚呼、こうして私も権限を委譲しないおっさんになっていくのでしょうか。
今回の大会のすばらしさは、参加者の皆様がまとめてくださっているので、私は、この大会と私の2008年から現在に至る歩みを簡単にまとめてみることにした。
2008年@上海 同済大学
当時、まだ学生(23歳)。
同じ大学に通うイシモトさん、カツマタさんと、陶喆のRUNAWAYを歌いました。
この時はなんと、生バンドによる演奏だったんですね。
その他の写真はこちらからどうぞ。
みんな若いですねー。
2009年@上海 同済大学
イシモトさんが、銀行に就職、関西勤務になったので、脱退(涙)。
同窓でもあり、年齢も同じオオツキさんが加入。
私個人の話をすると、社会人一年目、新規営業で地獄のような日々を送っていましたので、一番痩せてますね。
「お前の給料いくら?」「で、いくら売ったの?」「てことは、給料泥棒だよね」の三段論法は、今の会社で使ったら、パワハラで訴えられると思います。
その他の写真はこちら。
2010年@上海 同済大学
オオツキさんも関西勤務になり、この会からカツマタさんとのデュオに。
写真は、どんちゃんとお互いの三等賞を讃え合うの図。
選曲は、信樂團の天亮以後說分手。
個人的には、自己ベストを争う曲ですね。
社会人二年目、会社全体は大変でしたが、個人予算を達成したり、四半期社内トップとかもとったりしたのも確かこの頃。なんか顔つきから自信が窺えますな。
さらに、当時はなんと上海で万博をやっていたのですな。
どこのパビリオンも人でごった返していて、一番空いている北朝鮮パビリオンに行った記憶があります。
その他の写真はこちら。
2011年@上海 同済大学
この年は、チャイナを生々しく体験できた。
(下記、ざっくりした顛末。詳細な話をすると、事実と異なる部分があると思いますが笑い話として流してください)
・カラオケ大会がテレビ中継される
・ところが、本番前半で審査員が結構辛口な審査
・「点数が低すぎると、レベルの低い大会だと思われ、メンツがなくなる」という神の声
・後半の出場者、得点が高騰!
・前半の出場者、涙目。
我々の出番は見事に、前半だったのですよ…
というわけで入賞なし。
偉くなるには、実力だけでなく運と政治力が必要
ということを学ぶための教訓だったのかもしれない(大げさ)。
しかし、捨てる神あれば拾う神あり。
失意の中、ホテルに戻った我々の前に現れた学生さんが
「歌を聞いて感動した。写真を撮ってほしい」と言ってくれたのです。
高得点をとるために、審査員や大会側に迎合するのではなく、聞いている人が楽しいものを、自分たち自身も楽しんで歌うことが大事なのですよ。
名も知らない学生さん、本当にありがとう。
拾う神その2。今回の大会が、中国現地でネットのニュースになったのですが、以下の画像が使われていた。
その他の写真はこちら。
2013年@北京 中国传媒大学
今回から、隔年開催となった本大会。舞台も北京に移された。
このころから、今の体型にだいぶ近づいている。(それでもまだ今より痩せている…)
周杰倫&費玉清の千里之外を歌ったのだが、結果はふるわず。
振り返るに「老若男女知っている曲のほうが審査員受けする」という阿りが、無意識に芽生えていたのではなかったかと思う。
迎合して、合わないor向かない(この曲は実際自分たちのベストが出せる音域とは少しずれた曲だった)ことをしても、良い結果など出るはずがない。
「審査員や大会側に迎合するのではなく、聞いている人が楽しいものを、自分たち自身も楽しんで歌う」ということを再認識する良い教訓になったと思う。
その他の写真はこちら。
2015年@上海 同済大学
もはやカラオケというより、デブの芸人か、プロレスラーがマイクパフォーマンスしているかのような体型になってしまったが、私は私です。
カツマタさんと二人でカラオケに行き、偶然この曲を聞いたのだが、二人とも即座に「今年はこの曲で行こう」ということになった。
心境には若干の変化があった。
元来は、私はアウトローキャラ、というか集団になじむのが苦手である。
過去の大会は、自分より参加経験の長いの方も多く、まとめ役のお兄さん・お姐さん的な人が自然に出てきて、メンバーをまとめてくれていたのだ。特に自分が何もしなくても良かったし、あまりでしゃばるのも嫌なので、何もしなかった。
一方、今回は、過去参加経験者で出場できなかった方も多かった。大会経験だけでいうと一番長くなってしまった。そんな環境になると、こんな協調性のない私でも、メンバー全体で一体感が出るにはどうするかということを考えていた(あまり行動は伴っていないが)のは、自分でも不思議な感覚だった。
「自分たちがやるしかない」環境になれば、人は当事者意識も主体性も自然に出る。
そんなもんだと思います。話はそれますが、私も前職時代は上司が毎年(最短半年)変わりましたし、上司や先輩が辞めていなくなってしまうことも少なくなかったですが、そうでなければ、若くして自分にチャンスが回ってくることはなかったろうし、全く違う仕事人生になっていたと思います。
自分は既得権益に甘えずに、権限移譲できる人になりたいと改めて感じた次第です。私も自力でおっさんたちを淘汰(というか乗り越える)しないといけないですね。
ただ、この大会は35歳になるまで出続けようと思います 笑。
入社を断られた相手に私が言うこと
先日のブログで、以下のようなことを書きました。
・「最終選考合格=内(々)定=入社」は今は昔。「最終選考合格=就職先の有力候補に入った程度」と心得る
・「最終選考合格」と「雇用契約の内(々)定」を分けて考える
とはいえ、最終選考合格した人が、全員入社意思表明をするわけではありません。「よく考えた結果、他の会社に決めました」とフラれることもままあります。
フラれた時にどうするか?をここで考えてみましょう。
私はこうしてます。
「覚悟の程を確かめる」⇒「お互いにいいイメージを持って、別れる」
要は「結果的に入社しなかったが、すばらしい会社だ」と思ってもらう。
特に新卒の場合、就活で「いい印象を受けた会社」「悪い印象を受けた会社というのは、一生忘れないものです。
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採用は「利益を上げるために、必要な質の人的資源を必要な数、調達する」のが最大の目的です。
直近の採用計画数を達成すること以外にも、
間接的、あるいは長期的に、会社の利益に貢献する方法もあると思います。
1.将来顧客・取引先の関係になったとき「この会社と付き合いたい」と思ってもらう
自社への入社を断った人が、将来当社の顧客・取引先になることは、ままあります。
特に、ウチのようなBtoBメーカーの技術系応募者は
「ウチのお客様企業」や「ウチの仕入れ先企業」を併願することが多いです。
また事務系応募者でも、メーカーを受けている人はもちろん、
金融・マスコミ・広告・商社に行く人でも、いつ取引先になるかわかりません。
2.転職するとき「この会社を受けよう」と思ってもらう
入社を断るというのは「現時点で双方の条件が不一致」だったというだけで、
「金輪際関係を断つ」ということではありません。
今回は入社に至らなかった応募者の方が、将来転職市場に出てくるときには、
まず「自分が知っているいい会社」を思い浮かべるでしょう。
「もし転職することになったら、この会社を受けよう」と思ってくれる人が
何人いるかということは、長期的に見て大きな競争力になると思います。
3.知人に「いい会社だから受けてみたら」と言ってもらう
「利益を上げるために、必要な質の人的資源を必要な数、調達する」
採用活動最大の目的を考えれば、
「目的が達成するならば、極論、入社するのは目の前の人でなくても構わない」
わけです。
目の前の応募者には「専門知識」「就職志向」「価値観」「就業観」などが近しい
知人がいることは想像に難くありません。
具体的に私はこうしている(新卒採用の場合)
・応募者の意思決定を否定せず、理由や覚悟の度合いを聞く
・「自分が納得して決めた結果なので、正解にできるよう応援してます」
・「将来、取引先になるかもしれないので、その時はウチをよろしくお願いします」
⇒現在のお客様企業だと「将来ウチの製品使ってください」という場合も
・「周囲に、就職活動で困っている知人がいたら、紹介してくださいね」
・「後輩や友人に、うちに合いそうな人がいたら、勧めてあげてください」
入社を辞退するというのは(本来は条件の不一致に過ぎないのですが)、
応募者も引け目を感じやすいものです。
応募者との信頼関係がある程度できていることが前提になりますが、
入社を辞退された時こそ、相手を承認したうえで、お願いしてみると
嫌な印象を持たれずに、こちらのお願いを伝えられると思います。
※どうしても採用したい人の場合、食い下がる・翻意を狙いに行くこともありますが、今回は詳細割愛
「アンチを生む活動」になりうる採用活動
・応募者の意思決定を否定する
・「入社を断る」ことが、まるで「罪」かのように応募者を責める
・本人の意思が固いのに、無理やりしつこく翻意を促す
これらは、下策も下策。
将来の転職候補者を自分で減らしているようなものです。
こういうことをする人は、
「自分が将来人事部から異動して営業になったら、顧客の担当があの時入社を断った応募者だった」とか、
「自分が転職することになって面接に行った企業の面接官が、あの時入社を断った応募者だった」
というシチュエーションに出くわしたときに、過ちに気づくことでしょう。
採用活動は「アンチを生む活動」になりうる、ということを承知しておくべきです。
※ちなみに、上記はすべて「ウチに入社意思表明をする前に、他社に入社を決めた」という前提です。「ウチに入社することに決めたとその場しのぎのウソを言っておいて、後からほかの会社に入ると言ってきた」場合、一言ふたことイヤミを付け加えます。また、そういう人が転職する際応募してきたとしても、採用しないと思います。
3回目の結婚式?
今日は、思いっきりプライベートです。
去る7月31日、結婚式を挙げました。
「何度目?」と思われたかもいらっしゃるかもしれません。
でも、結婚式は実はやっていなかったのです…
<当初の計画>
ウチのワイフ(注:「嫁」「カミさん」というと怒る)は、台湾基隆生まれ。台湾に多くの親戚がいます。僕は広島生まれで、親戚はほとんど全員広島にいます。
そこで、以下のような計画を立てました。
・東京で式を挙げると、親戚の皆さんの移動が大変(コストもかかる)
・親戚お披露目会(レストランで簡単な食事会)を台湾・広島で行う
・結婚式は親兄弟だけ参加、東京で実施
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<結果>
昨年末@台湾 → ワイフ側親戚へのお披露目会
ワイフのご両親や親戚が相当気合を入れてくださり、あれよあれよという間に話が変わっていき、台北の圓山大飯店(日本でいう、帝国ホテルのような伝統ある高級ホテル)の宴会場で食事会ということになりました。ここは、ワイフのご両親が結婚式を挙げた場所で、どうしてもここで娘の晴れ姿を見たいということだったんですね。
台湾の方は、メンツを重んじる方も多く「質素に済ませる」と「自分がけちっているみたいで恥ずかしい」という思考回路が働くみたいですね。
食事会だけかと思っていたら、儀式っぽいコンテンツもあり、もはや結婚式&披露宴ですね。
今年5月@広島 ⇒ 僕側親戚へのお披露目会
台湾の件があったので、僕の両親には「本当にお披露目会だけだから、簡単な食事会で済ませてほしい」と念を押したのですが、ふたを開けたら、
「そこそこ高いホテルの宴会場貸切」という光景が待っていました。しかも、僕の親父のギター生演奏で、ワイフの父上が歌うという豪華ディナーショー付き。
さらに、僕のおかんが「私が若いころに来ていた和服を(ワイフに)着てほしい」(母の実家は呉服屋だった)と言い出したんですね。母というものは自分の若いころを息子娘世代に投影したがるものなんでしょうか。
台湾の経験から、ウチの両親が対抗意識燃やしちゃったんですかね…結果的には「ほぼ披露宴的なサムシング」が出来上がりました。
というわけで「両家のホームタウンで簡単な親戚お披露目会」という当初の方針は「お金はこっちで何とかするから、内容は言うとおりにしてくれ」という禁断の呪文によって「もはや結婚式&披露宴と変わらない」という結果になりました。
台湾も満喫できたし、広島では私自身もステージに立って大熱唱しすっかりエンジョイしたのですが「事実上、結婚式を2回やったのと変わらない」という結果になりました。
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そして、7月ー。
3回目(ほんとは1回目)の結婚式です。
やっぱりワイフはウェディングドレスが着たいんですよね。これを断ると、一生禍根が残るので、やらないわけにはいかないわけです。ワイフも台湾&広島ではずいぶん周囲の期待に合わてくれたところがあったので、最後は自分の着たいものを着て、やりたいことをやりたかったんじゃないかと思います。
結局、台湾の親戚も結婚式に来る(じゃあ圓山大飯店は何だったの、という突込みは僕は「大人になろう」と飲み込んだ)ことになり、盛大な結婚式が行われました。
↑右下の子供は姪っ子ですよ。
↑人前式。誓いの言葉は、ワイフ日本語担当。僕は中国語担当です。大学を卒業して以来、中国語を専攻していて本当に良かったと思える瞬間でした。
↑この後、持病の腰痛が再発 orz(ウソです)
↑当日のハイライト。ワイフの台湾の親戚は本当に美女が多いです。(すいません、左から1番目はマイシスター)子供のころからモテなかった僕。30になってこんな美女に囲まれて写真が撮れるとは思わなかった。幸せ。
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最後は、みなさんに感謝!
ちょっと悪ふざけめいた書き方をしてきましたが、改めてワイフのご両親・親戚の皆さん、ウチの両親・親戚には良くしていただき感謝です。
また、結婚式のような「関係者が多く、夫婦の意向通りにならない」経験を経ていくことで、夫婦の絆も強化されたのではないかと思います。
結婚しても、中身はあまり変わっていませんので、皆様、今後も変わらぬお付き合いをどうぞよろしくお願いします。
8/1、38名の学生を内々定通知式に呼んだところ、37名が参加・入社表明をしてくれました。
フレッシュなネタで行こうと思います。
昨日8/1は、当社新卒採用の内々定通知式。
なんと、38名の学生を呼んだところ、37名が来社し入社表明をしてくれました。
正直、前日まで「何人来るかな…」と不安でしたが、予想以上の歩留まり(業界用語です。人をモノとして見ているのか?というような揚げ足取りは無用)で安堵しました。
まだ、4月の入社まではどう転ぶかわからないし、入社してくれても活躍して業績に貢献してくれないと意味がないのですが、この理由を少し振り返っておこうと思います。
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採用市場では決して「採用強者」ではないウチの会社
ウチの採用計画数は約40名です。
市場相場から考えて、採用難易度は、三国志(KOEI)でいうと「馬騰」とか「公孫瓚」くらいだと思います。「劉虞」とか「趙範」程の難易度ではないと思いますが、「袁紹」「劉表」よりは難しい、そんな感じだと思います。
ちなみに、上場しているものの、BtoBメーカーであることから学生の知名度は皆無に近い。放っておいても勝手に学生が集まる会社では決してありません。
ただ単に数をそろえるだけなら、何も難しいことではないのですが、結構厳しく選考をしてます。採用競合はウチのお客様である、電力・通信・自動車(完成車)メーカー・総合電機メーカーなど。最終選考合格を出せば、勝手に入社してくれる会社では決してありません。
また、採用数の7~8割が、理工系(機械・電気系)。機械・電気系は、1学年4万人しかないにもかかわらず、全国のメーカー、建設会社がこぞって採用したがる、採用難易度の高い専攻です。
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内々定予定者38名の内、37名が8/1に来社し入社承諾をした理由
昨年9月に転職して以来、かなり採用施策のテコ入れを行いましたが、ここでは
「最終面接合格後~入社意思表明まで」の部分を振り返ろうと思います。
【2016年卒 内定クロージング方針】
①「最終選考合格」は伝えるが、内々定かどうかは自分で決めてもらう
②「入社意思表明期限」は決めない
③「他社の選考辞退」も促さない
④学生が「自分で決められる」環境整備を行う
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企業からの一方的な内々定は百害あって一利なし
これまでは、最終選考合格の学生に、うちの会社から一方的に「内々定です」という通知をしていました。
しかし、企業が一方的に内々定を通知するメリットはほとんどないです。
<企業が一方的に内々定を通知すると…>
・内々定を通知した瞬間、入社するか否かを決める主体は求職者になってしまい、こっちは何のカードも切れなくなる。
・その人が回答を保留し続ければ、ほかの求職者の選考も進められなくなる。
・だもんで、保留している人に「早く回答をしてくれ、さもないと内々定を取り消す」なんてことを言う会社が出てくる。
※口頭とはいえ、一度出した内々定を会社の一方的な理由で取り消すというのは、訴訟リスクもあります。
今年、オハワラという言葉が話題になりましたが「オワハラ」すなわち、一方的に内々定を出して、無理やり決断を迫る、というやり方は下策中の下策、百害あって一利なしだと思います。
<デメリット>
・承諾しても、「本当に承諾」か「とりあえず承諾」か、入社日までわからない
・「別の第一志望の会社に落ちたらウチに来る」求職者を自ら排除している
・「無理やり決断を迫られた」「本当は○○社も受けたかった」と求職者に思わせる
→入社後、困難があったときに踏ん張りがきかず、早期退職の遠因になる
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そもそも「内々定」とは
屁理屈ですが、本来「内々定」というのは「雇用契約の内々定」です。そして「雇用契約の内々定」には「企業側採用意向」「求職者の入社意向」両方がはっきりと表明されることが必要でしょう。
昔(はがきで応募)は「最終選考合格=入社」でよかったのです。求職者側も何十社企業を受けるようなことはなかったからです。
しかし、今はネットでエントリー、OPENESもありますから、余裕で何十社も企業を受けられます。しかも、スケジュール変更で企業の採用選考時期がばらついたときたもんだ。「最終選考合格=有力就職先の候補に入った」という程度で、とても「=入社」とは言えません。そんな人に対して、入社決定権をゆだねて、こちらは相手の何の交渉カードも切れず、意思決定を待つしかないというのは、賢い戦い方ではないと思います。
私は、企業から一方的に内々定を通知しないほうが、企業&求職者双方メリットがあると思います。以下に理由を述べます。
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「企業か一方的に内々定を通知せず、求職者に内々定を決めてもらう」メリット
1.自分で選んで入社してもらうことでミスマッチを減らす
最終合格を通知した後は、相手の入社意思表明を待ちます。
こっちから一律の期限を設定したり、ほかの会社の選考辞退を促すことはしません。
長期的にみてあまり意味がないからです。
納得して決めないと、無理やり入れても、辞めます。辞めればまだいいですが、入社後ローパフォーマーとしてぶら下がると、当社のような伝統的メーカーでは、クビにもしないし、原則年次で給与が上がるので、不良資産になってしまいます。
求職者が納得し、自分の意志で入社したという自覚を持つことで、ミスマッチが防げるのではないかと思います。
2.求職者が保留しても、デメリットなく双方採用活動、就職活動を継続できる
入社意思表明をしない限り「内々定者」としてカウントしませんので、企業側からすると、他の求職者を選考できないという事態にはなりません。 選考活動を継続できます。
また、求職者のほうも、ほかにも受けたい会社があったのに無理して辞退をする必要もなくなります。また、回答期限もないので「とりあえず入社承諾しといて、隠れて就職活動を続けよう」と嘘をつく必要もありません。
最終選考合格者には「入社意思表明をしてくれた人から内々定を確約する」「採用計画数の枠が埋まってしまったらごめんなさい」と伝えています。たいていの方が「他の会社は、今すぐ入社承諾しないと、内々定を取り消す、ということを言ってくる会社も多いので、待っていただけるのはとてもありがたいです」という反応です。
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僕は「自分に内(々)定を出してもらう」採用手法が、多くの企業に広まればよいと思っています。そうすれば、企業も脅さずに済む、学生も嘘をつかずに済む。私の前職時代もクライアント企業にこのやり方をお勧めしたとところ、悪い反応はほとんどなく、みなさん「これは良いね」という反応でした。
ちなみに、この手法は私が新卒で入った会社、株式会社パフの釘崎社長が、 採用選考を受けに来た私に対して使ったモノです。みなさん、この手法を使う際は、釘崎さんにひとことお断りを入れるようにお願いします 笑